指輪素材、特性を知っておきましょう
指輪には色々な素材が使われていますが、素材の特性については意外と知られていません。
手作り指輪の素材の中でも超メジャー級の知名度を誇る銀や金についても、実物は見たことあるものの具体的にどういう素材か、専門家ではない限り不可能です。
「手作り指輪の素材を知らなくても、別に問題はない」という声も聞こえてきそうですが、素材の特性は指輪の品質にも大きく関わります。
もっと言えば、命そのものを左右することもあるのです。
手作り指輪の素材に人一倍に注意しておきたい人は、金属アレルギーを持っている人です。
「アレルギーは持っていないから関係ない」と思われるかもしれませんが、金属アレルギーは誰でも発症する恐れはあります。
例え生まれてこの方一度もアレルギーを発症させたことがない人でも、ある日突然アレルギーが発症する場合もあります。
金属アレルギーはアクセサリーの他にも、化粧品・下着・硬貨・携帯電話でも発症することもあります。
もちろんスプーンやフォークにも、反応することがあります。
もし万が一、金属が体内に入るとガンなどの病気になり大変危険です。
金属アレルギーは想像以上に、恐ろしい症状です。
だからこそ手作り指輪を選ぶ際には、素材に細心の注意を払う必要があります。
最近は金属アレルギーが発症しにくい素材で出来た指輪もありますが、“絶対“ではありません。
こればかりは様々な素材で作られている手作り指輪を見て、判断して頂くしかないのです。
手作り指輪は、指輪の強度にも大きく関わります。
素材によっては叩いても壊れないものもありますが、ほんの些細な衝撃で壊れてしまう素材もあるので要注意です。
叩いても壊れない素材としてあるのが、「ジルコニウム」と呼ばれる素材です。
名前にいまいちピンと来ないかもしれませんが、医療の現場で使われています。
非常に固く錆びにくいのが特徴で、間違って指輪を選択しても問題ありません。
しかも金属アレルギーが発症しにくい素材でもあるので、安心できます。
逆にほんの些細な衝撃で壊れてしまうほど柔らかい素材が、プラチナです。
プラチナは結婚・婚約指輪の素材として最もメジャーなもので、見た目の美しさから人気もあります。
しかし大変柔らかい素材で、大切に扱わなければ直ぐに壊れてしまいます。
手入れもしっかり行う必要があり、少しでもさぼってしまうと指輪が駄目になってしまいます。
手作り指輪がいつでも輝けるようにするには、普段の手入れが絶対に欠かせません。
でも指輪の素材によって、手入れの方法も変わります。
基本的な手作り指輪の手入れ方法は、柔らかい布で拭くだけです。
物足りなさを感じるかもしれませんが、普段の手入れであれば十分です。
また汚れが酷い場合は、ブラシを使ってゴシゴシと落としていきます。
ただしブラシを使って良いのは、固い素材のみです。
ゴールドやシルバーといった柔らかい素材にブラシを使ってしまうと、細かい傷がついてしまいます。
また中性洗剤を使い、指輪の汚れを落とす方法もあります。
ゴールドやシルバーであれば効果的な方法ですが、木で作られた指輪ならば絶対に辞めて下さい。
木は水を吸い取る性質があり、万が一中性洗剤で木製の指輪を洗うと形が崩れてしまう恐れがあるからです。
そして指輪の価値を決めるのも、素材が大きな決め手となります。
例えば全く同じデザインで、使われている宝石も同じ大きさ・同じ品質の指輪が2つあったとしましょう。
ただし1つは24金で作られた指輪で、もう1つはプラスチックで作られた指輪だとします。
指輪の値段が高いのは、24金で作られた手作り指輪です。
もちろん同じ素材であっても、価格が変わることもあります。
ポイントとなるのが、素材が含まれている量です。
例えば24金と18金の場合、24金の方が純度が高い金となっているので値段は高くなっています。
手作り指輪購入の際には、予算について考えるかと思います。
指輪を始めて購入するのならば、指輪の値段が幾らかかるのかは想像がつかないかと思います。
でも指輪に何の素材が使われているのかが判明すれば、ある程度は予測はつくはずです。
指輪の価値を決定づけるのは使われている素材の他にも、指輪のデザイン・宝石・ブランドも大きく関係しています。
例え最高級の素材が使われていたとしても、安く手に入れることも可能です。
でも手作り指輪の性質を見極める上で、素材は絶対に外すことはできません。
指輪の手入れ方法だけでなく、アレルギーを持っていれば健康にも関わります。
「指輪の素材について知るのは難しそう」と思われるかもしれませんが、そこまで難しく考えなくても大丈夫です。
まずは、色々な種類の手作り指輪を見てみて下さい。
見た指輪の中から特に気になる指輪があれば、その指輪について使われている素材を探ります。
これは何も、化学的に分析をしなさいと言っている訳ではありません。
使われている素材の魅力を探りましょうということです。手作り指輪工房では、そこらへんの質問も親切に答えてくれると思います。結婚指輪 手作り